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* クラス管理はお任せを *

第3章 ちょっと冷静になってみよう*






心臓の音に
愛が驚いているその側。


保健室のとても広いベッドの中に
大の男が二人、もめ合っていた。




(ちょっと白石っ!!狭いって!!)



(うるせぇー!お前が取り過ぎなんだよ!)





白石と暁だ。

管理人の話を聞き終わる前に
教室を飛び出し、向かった先は

昇降口ではなくここ、保健室。


どうやら、管理人と愛を
驚かせてやりたいらしい…(?)




(じゃあなんで俺もなんだよ…)




白石が、酸素の薄い布団の中で
更に二酸化炭素を吐き出した。




(ちょっと!!バレちゃうだろ!!?)




暁が鋭い目つきで睨む。
だからといって、無理矢理連れてきた
白石にとっては全く通用しなかった。


白石は手に頭を乗せる。



(どーしてでっけぇ男が二人で
 ベッドに入ってストーカー
  しなきゃいけないんだ…)


(しょうがないでしょ!?
 ってかストーカーじゃありません。

 保護です、俺、保護者です。)



白石が冷たい目で睨む。
だが、前髪が長く暁には見えなかった。



(馬鹿じゃねーの…)



(それに俺らそこまでデカくねーだろ)



(よく考えてみ、お前身長何センチ?)



(…175ぐらいかな?)



暁がう~んと考え事を
するようなポーズをとった。


白石がうんうんと頷く。



(でさ、俺いくつだっけ?)


(白石は180前後だろ。)





…。








(((デカいだろどー考えても!!?)))









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