第1章 素敵なクラスとご対面*
通学途中。
猛ダッシュをしていると、
呼吸が追いつかなくなってきた。
足もヘトヘトだ…。
「しょ、初日から遅刻なんて…っ」
学校中の笑い者だ!!!!!!
「あっ!!?」
突然道端の小石に躓いて
膝から地面に転んでしまった。
急いで顔をあげる。
「うう…、なんてついてない…。」
地面に擦れた膝を見ると、
痛々しく血が滲んでいた。
それにすごくじんじんと痛む。
腕時計を見ればもう8時37分。
家から頑張ってきた方だが、
もうこの足じゃああまり走れそうもなく、
私は遅刻だ…と溜息をついた。
その時だった。
「君が、転入してくる 愛さん か?」
私は後ろを向いた。