第2章 おかしなクラス*
いつの間にか私は
二人に向かって飛びついていた。
飛んでいる時間が、
まるでスローモーションのように
私の視界に入る。
「な、なんだぁあ!!?」
「えっちょっっ!!!?」
二人は目を白黒させて慌てていた。
私も少々やりすぎたと思ったが、
もう体は宙に浮いている…
このままでは
二人にぶつかってしまいそうだ!!
…誰か止めてぇ!!!
すると、二人の横から
管理人が飛び出してきた。
!!管理人さっ…
次の瞬間、
私はスッポリと管理人の
腕の中に収まっていた。
何が起きたのか全く分からない。
目の前の二人も、
同時にパチパチと瞬きをしている。
つられて、私も瞬きをした。
管理人が静かに
私から離れる。
今気づいたが、私は
管理人に抱きついていたのだ。
一気に顔が真っ赤になった。
「まあ よくやったねぇ」
後ろから白石が顔を出す。
…。
どうしよう。すごく気まずい。
完全に放心状態の男女二人と、
無表情で立っている管理人。
ニヤニヤと笑っている白石に、
真っ赤な顔をした私。
誰も喋らず、只お互いを
見ているだけだった。
…は、恥ずかしいっっ!!!!