第2章 おかしなクラス*
考え事をしている横で、
白石があーっと背伸びをした。
「なんかくらーい話になっちゃった。
ごめんよ。えっと、友達探しだっけ?」
「あ、…はい。」
「焦んなくても別に大丈夫だよ。
だって、もうここの全員が
愛ちゃんのお友達だからね。」
「え!?
だって私っまだ
皆さんと話したこともないんですよ!?」
私は声をあげた。
白石は「まあそうだけど」と
笑っている。
「それに私…まだ知らないし…」
…皆の 名前 。
「このクラスにきた者は全員家族だ。」
「…え?」
白石が首を傾げて微笑んでいた。
「おかしいよね、
なんかすげぇキザっぽいし。
でも、それがうちの管理人の
モットーらしいから。」
「…家族…。」
私は、その言葉に
心が温まる。
そして、また、
管理人についてわかることがあった。
皆にすごく慕われていて、
とても、 優しい人 なんだ。
「…。」
「お?なんだなんだ?
感動しちゃったの??」
「そっそんな顔で
見ないでください!!
本当に管理人さんに言いますよ!!?」
すごく、いい人たちに
出会えた気がした。
「あ、そうだ。愛ちゃんに
紹介しておかないとね。
クラスの皆の名前。」