第2章 おかしなクラス*
「おおっと、
危ないね。ごめんごめん。」
すると、白石が
ヒョイっと私を持ち上げて
きちんと立たせてくれた。
「大丈夫?」
「…は、はい…?」
…持ち上げられた?
この私が?軽々と??
男の人に持ち上げられたと
考えたら、一気に顔が真っ赤になった。
思わず顔を隠す。
「あー、やっぱ惚れた?」
「惚れてません!!」
断固として違いますよ!!
冗談、冗談ですからね!!
顔が赤くなったのは熱です!!
あれ…?冗談になってない…っ
色々なことが頭の中で
ぐるぐると回る。
はっと気づくと、
白石がこちらを覗き込んでいる。
びっくりして目を見開くと、
「ははっ」と笑って顔を遠ざけた。
「はははっ、くくっ…」
「な、なにが面白いんですか…」
私はその笑顔を
顔を顰めて見つめた。
白石は、はぁ~っと
息を吐いて顔をあげる。
「ごめんごめん。
いやぁ~愛ちゃん最高だわ。」
「…管理人さんに言いますよ。」
「それは勘弁。
ごめんよからかって。
友達作りたかったんでしょ?」
…!!なぜそれを。
「いやぁ、愛ちゃんわかりやすいんだもん。」
貴方はエスパーですか…っ!!
私は心の中で心底叫んだ。