第2章 おかしなクラス*
in 休み時間
私はまだ胸がドキドキしていた。
初日の休み時間と言ったら、
友達づくりの時間…だ。
は、早く誰か見つけないと…
気持ちは先走るのだが、
生憎足が全く動かなかった。
その時、前から
白石がひょこっと振り返ってきた。
「なにソワソワしてんの。」
「あっ、えっと…っ」
なんだか言うのが恥ずかしい。
喉元まで言葉は
出てきているのだが、
上手く声に出せなかった。
じーっと、
白石がこちらを見つめてくる。
あまり異性に
見つめられたことがなかったので、
段々顔が真っ赤になってくる。
「みっ、見ないでください!!」
咄嗟にそう言うと、
白石がニヤリと笑った。
「今、もしかして俺に惚れた?」
「!?違います!!」
私は精一杯首を横に振った。
それでも白石は笑っている。
「ふ~ん?」
「な、なんですか…っ」
次の瞬間、
白石がガタっと立ち上がり、
私の腕を引っ張った。
…へ!!?
突然のことで体がついていかない。
足がもつれ、転びそうになった。