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* クラス管理はお任せを *

第2章 おかしなクラス*





返事に困っていると、
後ろから聞き覚えのある声がした。



「えー!
 歓迎会やらないの?」




振り返ってみると、
そこには 暁 がいた。



「!? 暁さん!!?」



暁は、にっこりと微笑む。
もちろん管理人にも。




「…言い忘れていたが
 君の後ろの席はそいつだ。」


「は、初めに言ってくださいよ!!?」







「そして君の前がオレ。」



そう言って振り返ってきたのは…。




「え!? 白石さんまで!!?」




なんとも飄々な様子で
自分のことを指さしている。


「よろしくね」なんて手を振りながら、
椅子の背もたれに顎を乗せていた。




「す、すごい席ですね…。」



「ああ、ここが1番騒がしいからな。
 もしなにかチョッカイ出されたら
 すぐに僕に言ってくれ。」




なんだか、
是非頼ってくれ、と
管理人が目を輝かせているように見えた。


その表情に、少しだけ
気持ちが弾んでくる。




「白石の場合は廊下掃除。」


「俺手なんてださねーから安心してよ。」



「お前の場合は
 僕が 土に埋める。」


「待って俺一発で死亡じゃん!!?」




暁がガタっと席を立つ。
私も土に埋めるとは考えられなかった。


…暁さんも大変なんだな。


そう思うと、
なんだか惨めにも見えてくる。



「ちょ、ふたりして
 そんな生温かい目で見ないで!!」




暁が私と白石を指差して叫んだ。










…楽しい。












「私、歓迎会…やってほしいです。」











「お任せを。」






管理人が、にっこりと笑った。





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