第1章 素敵なクラスとご対面*
「それで、俺が
奴を何とかして今のこいつになった。」
少年がチラッと
暁を見る。
「すごいですね…っ」
「そりゃあもう、
あんなことやそんなことを受けたから…」
え、え?
「…誤解を招くようなことはやめろ。
次は土に埋めるぞ。」
唐突に少年の
鋭い声が響いた。
「ちょ、やめてよちーちゃんっ
それ冗談に聞こえないから…!」
「冗談は言っていない。」
「まじかよ。」
少年の返事に、
暁は結構ショックを受けていたようだった。
「次。白石(しらいし)」
「うぃっす。」
「彼は成績優秀で頭がキレている。
相談事はもってこいの便利屋だ。」
「そうなんですか…。
すごいですね!」
「ま、大体は俺の見せもんになるけどね。」
白石は、
口角をにっとあげる。
確かに、背も高くて大きいし、
何かと頼りになるんじゃないだろうか。
やっぱり良い人だな…。
よかった。
「…そして僕。」
「!」
私は少年を見た。
…まだ名前も知らない。
…どんな人かもわからない。
だがそれとは別に、
何故が彼のことがとても知りたかった。