第1章 素敵なクラスとご対面*
少年は、
目を瞑るとファイルを閉じた。
その動作に、
いちいち緊張してしまう。
つい彼の口を目で追ってしまった。
「僕はこのクラスの管理人だ。」
…管理人?
私は意味が分からなかった。
管理人って…なんだ?
クラスを管理すること…?
そう考えていると、
少年が私を見た。
「?」
「君の席は 僕の隣だ。
すぐだが案内する。おいで。」
「は、はいっ」
あれ?ちょっと待って。
まだ名前を教えて貰ってない。
慌てて暁や白石を見た。が、
二人共それが当たり前という顔をして
「じゃあ宜しくね!」
と、手を振られた。
…なんなんだ…?
このクラスは…っ
彼についてわかったことは、
「 クラスの管理人 」
ということだけだった。