第3章 E組へ
……………あー憂鬱だ。
本校舎とは少し離れた山の中の教室。体力のない俺にはいいトレーニングかなと思う。
「あれ、友喜?おはよう」
落ち込みながら山道を登っていくと、2年のとき同じクラスだった渚に会った。
「渚?どうしてここに?」
「僕E組に落ちちゃって……」
「俺も。昨日言われたんだ」
「そっか。これからよろしくね。」
にっこりと微笑む渚。顔見知りがいたことで少し不安が紛れる。
「ところで、友喜は聞いてるの?」
ふと渚が聞いてくる。俺ははてなマークを出す。
「あーそっか。ここある意味大変な先生いるから気をつけてね」