第7章 ユウガタのウサギ
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地球に到着してから2日が経った。
阿伏兎が言っていたように春雨はまだ動いていなく、3日経ったら動くのは本当らしい。いや、阿伏兎は疑ってない!けして。
相変わらず私は万事屋さんと仲良くしてもらっている。
あ、ちなみに一回のお登勢さんとこも仲良くなった。
万事屋さんは万年金欠らしく、暇さえあればお登勢さんが家賃回収に来る。
もう煩くてムカつくから溜まっていた3ヶ月分の家賃を私が出してやった。
そこから銀さんの信用っぷりは半端なく…。
「サクラってずっとここに住まねェの!?」
「いや住まねーわ!」
『私、一応家は春雨だからね』
「えぇ!あのバカ兄貴の所に戻るアルか!?」
『んぐ…っいや!出来る限りいるよ!』
ンンンン神楽ちゃんかわゆす!!
昨日の晩ご飯はまさかの卵かけ御飯になりそうで、それは止めた。
仕方なく近くのファミレスで夕食を取る事に。ちなみに私が全部出した。
「サクラがここに住んでくれれば家賃と食費は『オイ 聞こえてんぞ』」
『新八くんと神楽ちゃんは良く今まで生きてこれたね』
「ちょっと〜サクラ、俺のこと忘れてない?」
『三食卵かけ御飯はないよ。栄養全然ないじゃん』
「無視!?」
「銀さんが全部パチンコで負けてきますからね」
「そのせいで私達、給料貰ってないネ」
『銀さん最低だ…
そうだ!2人共、もし良かったら春雨に来ない?』
「「「え!?」」」
『私これでも幹部やってるから1人や2人連れてきても何も文句言われないし、それに朝昼晩と三食ちゃんと栄養のバランスが整った食事も取れるよ!』
「おいおい、サクラ勧誘は「ほんとアルか!」「凄いんですね春雨って!」 え!?お前らちょ…」
『部屋が各一人ずつ個室!お風呂も付いてるし、鍵はオートロックの指紋認証型だから安全面は対応してるんだ!
どう?いい所でしょ!』
「「いい所っ!!」」
「待てェェェェ!!?」
神楽ちゃんと新八くんの肩を揺する銀さん。
2人の目はキラキラと光っていた。
「新八!神楽!目を覚ませェェ!」
「「『冗談ですよ/アル/だよ』」」
冗談かよォ!かよォ…かよォ…と銀さんの声は万事屋に響いた。
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