第6章 将軍暗殺篇
阿伏兎はこの忍を、私は逃げた侍さん達を、別々で片付けようとなり別れた。
通路の屋根を伝い、前に二人、後ろに二人を構える。
この四人が一斉に駆け出したとき、
バッ……………ッ
『!?』
崖なのに将軍共々飛び降りたのだ。
ただ、銀髪の侍さんと団長の妹は落ちずに、夜兎に相手しようと攻撃をした。
だが、それを避けた二人は落ちた将軍を追い傘を向ける。
『うーむ。』
だが、それも食い止められた。
真選組の二人によって。
残り少ない気力で将軍に傘を向けたが、上から残りの二人に押しつぶされ地面に落ちた。
『あちゃー…。やっぱり忍の国だから仕掛けがあると思ったんだよねェ』
あはは~とのんきに笑って、通路の上から崖の下を見る。
すると、将軍を含め6人は私に向かって武器を構えた。
「「「「「てめェらと心中だけは後免こうむるぜ」」」」」
団員全員がニヤリと笑う。
『……』
「そう言ってるぜ、どうする幹部」
『……いいじゃん!いいよ!そういうの!
ならその能天気な考え、お手並み拝見といこうかァァ!!』
私の掛け声により、全員が崖をかけ降りる。
団長の妹、神楽が巨大な岩を掲げ、ふんごォォォとぶん投げてきた。
あんな小柄な身体のどこにそんな力が…あぁ夜兎族って怖いわ←アンタもな
その砂煙で辺りは見えなくなってゆく。
『……よォく見極めて!相手はたかだか地球産。こちら夜兎族には、到底叶わないんだから!』
それでも、侍は強かった。
私達夜兎が何人掛かろうが一向に将軍は殺れない。
ましてや、将軍に殺られていると言っても過言ではない。