第6章 将軍暗殺篇
「そっちの人捜しの方はどうなったんだ」
完全に話の話題変えたのはバレバレだろう。
«どこを捜しても船の残骸しか見つからないよ。やっぱり死んじゃったかなアイツ»
『(死んでも死なない神威みたいな奴だったのにな…)』
«ついでに避難艇の残骸も見つけた。この調子じゃ姫様もみーんな死んじゃったね»
『(姫様…)』
«あーあ…勿体ない。折角面白そうな強者(レアモノ)見つけたのに
ともかく、俺もそっち行くから居場所教えてよ»
私は阿伏兎に向かって首を左右に大きく振った。
絶対に神威が来たら殺されるっしょ!?
「いや、怪我もしてるし、しばらくゆっくりした方がいいんじゃないかな」
«いいよ。じゃあこっからいくから»
「そっから来れるの!?」
そうしてモニターがひび割れていく。
«阿伏兎、それにサクラもいるんだろ?俺抜きで面白そうな事やってたらどうなるか解ってるよね»
『「消せェェェ!!モニター早く消せェェ!!」』
モニターが白くなって神威との受信を停止。
私達はホットため息をついた。
『やっべェ…神威に気づかれてたじゃん…次あったら命アルカナ…』
「副団長いいのかい、団長おいてきちまって」
「あんな重傷で獲物求めて、今迄 徘徊してたような奴連れてこられるか」
『やだやだ。会いたくねーよ?』
「それにどうにも厄介な事が起こる気がしてならねェ
奴は…服部全蔵はどこへいった」