第6章 将軍暗殺篇
神威は男の顔面に強烈なパンチを食らわせ、吹っ飛ばした。
男は向かいの建物にめり込んだ。顔はボッコボコ(笑)←
『あー…』
「オイ。何やってんだ てめェ」
「え?だって将軍殺ればいいんでしょ」
『神威、高杉の話聞いてなかったの!?あれは将軍じゃなくて、次期将軍!』
「じゃあ将軍じゃん」
「…まあいい。あんだけ頭強く打っちゃ何も覚えてねェだろ。どうせ壊れかけの神輿だ」
『サラッと怖い事言いましたね』
「国の頂点に立ってる奴が、あんなに弱いワケないもんね。じゃあ何なのアレ」
『謎に態度デカかったしね何アレ』
「だから言ってんだろ、
ただの道具(てあし)だ」
喜々が神威によってボッコボコにされたため、城は大騒ぎになった。
喜々はすぐさま救急車へ運ばれて行った。
「こっ、この方はいずれこの国を治むるお方…!この国最後の希望だ!!」
「絶対に死なせてはならぬ!」
見張り達は一斉に喜々の側へかけより、私達に気づく奴はいなかった。
「…なる程。一橋喜々、あれがこの国盗りゲームのアンタの駒だったワケだ」
『うそん。あんな弱そうな駒、役に立つの?なんかアホそうな坊ちゃんだけど』
「俺なら他の能力はおいといて、武力100の駒を使うけどね」
高杉はまたキセルを取り出し、気分良さげに吸い始めた。
「見た通りだ。人がここまで祀りあげてやったのに、将軍の座ほしさに勝手に殿中で凶行に走るようなうつけだ」
『なーるほど?最後の一手を指し誤ると自身の首が殺られ、悪手に変わるのをしらないのかねェ』
「まぁ ここまでかついだ神輿だ。たとえ首一つになっても、利用させてもらうがな」
お〜怖っ。本性丸見えじゃないスか(笑)←アンタもな
高杉は襖に寄りかかるのをやめ、神威の隣に立った。
「将軍暗殺の嫌疑を一橋派にかけていた中央の目もこれで逸らせる。
一橋公も将軍と同じく何者かに命を狙われた被害者ってワケだ」
『その犯人 隣にいるんですけど』
「少々派手に暴れようが、疑われることもねェ
将軍(おもて)をとるのも国(ごばん)ひっくり返すのも自由だ」
「ふふん。武力100の駒の出番だね」
『え、その武力の中に私も…?』
「入ってるよ」
『まじでか………(泣)』