第3章 吉原炎上篇
着陸した小型機から姿を現した私達。
『はい、とうちゃ〜〜く!地球ドーン!』
「さ、サクラ行くよ。」
『…ねぇ阿伏兎。神威はなんで顔面に包帯なんか巻いてるの?』
「さぁねェ。本人に聞きな」
着いたココは地下の遊郭。吉原桃源郷。
そりゃあ、い〜っぽ歩くと色仕掛け万歳の女の人がホイホイ寄ってくる。
私が男に見えるのか??
うっぴょー!おっぱいデカ!←
「お兄さ〜ん!ウチで遊ばな〜い?」
「良かったら寄って行ってよ〜!」
「お兄さんなら大歓迎だよ〜!」
『え、本当に?じゃあちょっと行こうかな。神威!阿伏兎!先行っといt「バカなの?」イタッ!!』
神威にゲンコツくらった。痛い。酷い。襟裏を掴まれてズリズリと引きづられて行く。
「本当にバカじゃないか。」
「おい。俺達の目的忘れんじゃねェぞ」
『分かってるよ〜。鳳仙の旦那でしょ?』
中央暗部の触手に支えられ、幕府に黙殺される超法規的空間。
常世の夜。
『こーんなトコに旦那がいるなんて。よっぽど女か、酒に溺れてるんだろうね〜』
「そんなの、俺が許さない。旦那の居場所はこんな所じゃない事を教えないと」
「へーへー。それもいいが、団長…あのガキ、探さなくていいのか?」
『ガキ?何のこと?』
「ちょっとした手土産だよ。」
『え、もしかして旦那はロリ…ごほん。そんな事ないよねー。』
「サクラ、過ぎたこと言うと百華の連中が襲ってくるぞ」
『まじか。おーこわ。』
確か百華ってアレだよね。吉原の番人?だったっけ?一回聞いたことある。
「あ、いたいた。お目当ての子どもだ」
「ったく、あんな上にいるのか…おじさん苦労するなコレ」
『え、どこ?どこ?…あ〜、あのデッカいパイプの上?あれェェ!?』
「…へぇ。なかなか面白そうな連中じゃないか。じゃあ、阿伏兎頼むよ。」
「へいへい。行きますよ…」