第6章 将軍暗殺篇
一時間程前、急遽進路を変えた春雨の艦隊。
特に気にもしなかったが、阿伏兎が私の部屋へ訪れ、地球に行く。とだけ伝えた。
それを聞いて私は嫌々、身支度をし始める。
阿伏兎はそんな私を見てため息をついた。こっちがつきてぇよ!
『また地球行くの〜?めんどくさい〜』
「いや、もう春雨動いちゃってるからね」
『私だけ寝てちゃダメかね?』
「ダメだろ」
阿伏兎より大きくため息をついて、マントを羽織った。
『んで?何のために地球行くの?』
「団長が鬼兵隊と手を組んだんだよ。おかげでこっちは仕事が増える…」
『鬼兵隊?…あぁ、高杉って奴が率いる武闘集団か』
好きだよ、また子ちゃんと河上万斉くんはね。
あとあのロリコン?フェミニスト?は無理。無理。←
『高杉は苦手。あの不気味な笑いがなんとも…ねェ』
はは…と苦笑い。
「地球に着いたらサクラは団長に付いていけ」
『は?!』
「向こうで高杉と合流するらしいからな」
『嫌っす、阿伏兎行ってよ』
私の話聞いてた!?高杉は苦手って言ったよね!!?
「悪いが、これは団長の命令だ」
『まじか』
ガクッと項垂れたとたん、春雨の艦隊はスピードを上げた。
まるで、早く地球に行きたいといっているように。
『も〜まじかよ〜ふざけんなよ〜。私、何にも得しないジャーン』
「地球にはサムライがいるからサクラは喜ぶと思ったんだがねェ」
『サムライ?…あっ』
__…気に入りました。銀時さん、あなたの言葉は胸に残るものばかり。
今後も、そのまっすぐな眼を忘れないでくださいね。
__…“銀時さん”じゃなくて“銀さん”って呼べよ。それと、敬語は必要ねェよサクラ
『あぁ〜〜〜〜〜!!』
「思い出したか?」
『あの銀さんに会える!』
「会えるかどうかは分かんねェが、居ることは確かだ」
『よっっっしゃっ!!ワクワクしてきた!!』
「団長と違う意味でワクワクしてるよこの子」