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【銀魂】ヨルのウサギ

第5章 ヒルのウサギ







それから、阿伏兎に任せると事はすぐに終わった。

游燐を雇っていた男は牢屋行き。

雪南は3日後、処刑されるそうだ。


この情報を聞いたのは前ペーz((((あの事件が終わってから2日後だった。



「あの男が、游燐のことを心配して、相談したのが雪南だったらしい。」


『へぇ。で、チャンスだと思って殺そうとしたらヒーローサクラが来たわけか。なるほどねー!』


「幸い、雪南は組織にこの連絡を伝えていなかったみたいだし、騒ぎが広がることはないらしいよ。」


アッハッハと思わず声を上げてしまった。


『ふぅん。雪南、呆気なかったねェ』


「そうだね。雪南って女は自身の組織の事を吐こうとはしないみたいだし」


『そりゃそうでしょ神威。裏切ったのね〜とかさんざんぬかす奴がそう簡単に吐かないよ』


「サクラも同じじゃないか。過去の事は話してくれない」



コツコツ、と誰もいない廊下に足音が響く。

少しの沈黙のあと、また神威が口を開いた。



「いつになったら、話してくれるんだい」


『……神威に話す程度のモンじゃないよ。私の過去はね』


「サクラはいつもそうだ。誤魔化して話を流そうとする」


『………そう? じゃあいつか話すよ』


「その、"いつか"っていつ?」


『うーん。そうだな…、私の気が向いたとき!』


「なら今話しなよ」


『それは嫌です』



フフッと笑いを漏らすと、神威も笑った。



『今日は無理だよ』


「知ってるよ」


『だって今日は、私の部下が来るもん』


「もん、とか使ったらキモイね」


『殴んぞ』



手をグーにして神威の顔の前に突き出しても、本人はあの笑顔を崩さない。

私の自室の扉を開けると、1人の女が立っていた。

私達に気づいたのか、ニコリと笑う。

それにつられて私達も微笑んだ。



「この人がサクラの言ってた部下かい?」


『そうそう、幹部の部下だからね!何度も何度もテストして選んだ人材。』


「今日から副幹部として勤務します、游燐です。よろしくお願いします!」




【ヒルのウサギ END】

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