第4章 丁か半か篇
神威が起き上がり、高杉と共に二名殺った。
これを見た第八師団は銃を二人に構える。
高杉が化けの皮を剥がしたことに大激怒。
隣で怒鳴り散らすクソジジイ。
さてさて、いつ私も加わろうかな。
「言っただろう。介錯は俺がつとめるってよォ。この形状において処刑執行人は俺ただ一人。
ここは てめーら全員の首斬り台だ」
すると…
ドドォォン!!
『!』
死刑台の出入り口が吹っ飛ばされ、大きく開いた所から、鬼兵隊が続々と突入してきた。
「おのれ猿どもが!!何をしている!!潰せェェェ!!」
次々と第八師団が殺られていく中、また違う場所から爆発音が響いた。
「…なんだい。心配して必死こいて船 手こぎで来てみれば…いつも以上にピンピンしてるじゃねーか。」
『(ッ!阿伏兎…!)』
阿伏兎はチラリとこちらを見ると、口パクで「すっとこどっこい」と言った。
安心で少し泣きそうになる。
「第七師団!!バッバカな!奴ら何故生きて…!!」
「提督ぅぅ大変です!!」
クソジジイのもとに第八師団団長が駆け寄る。
「第七師団帰還の報をきき、十二師団の連中が次々とあちらにつき始めています!
かっ…完全に形勢を覆されました!!」
この言葉を聞くとクソジジイは船へと走り出した。
「提督ぅぅぅぅ!!」
クソジジイの後を追って勾狼も走り出す。
あーあ。神威もそっち向かったよー。