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【銀魂】ヨルのウサギ

第3章 吉原炎上篇








フッと笑ったサムライさんが一歩前に出た。



「変わるさ。人が変わりゃ街も変わる。
これから、お天道さんも機嫌を損ねて雲からツラ出さなくなっちまう日もあるだろーが、
こいつらの陽はもう消えねーよ」




『(まって、何このサムライさん…ちょー男前じゃんんん)』




でも、周りの百華達の空気が変わり、今にも戦う雰囲気だ。




「…フフ。そうかい。大した自信だね。じゃあさっそく、この第二の夜王と開戦といこ…」




ズガガガガ!!!



どこからともなく銃声の音が聞こえ、神威の足元が崩れる。


神威が綺麗に着地すると、一部屋から爆発音と同時に女の子が出てきた。



「お前の相手は私アルぅぅ!!」



いかにも噛みつこうとする女の子を止める男の子。



「そのねじ曲がった根性、私が叩き直して…!!!」


「ダメだって神楽ちゃん!その身体じゃムリだ!!」



片手を負傷してる様子の女の子はギャーギャーと騒ぐ。



『あははっ面白い子達だねェ』


「こいつは驚いた。まだ生きてたんだ。少しは丈夫になったらしいね。」



神威は私の方へ戻ってきて後ろを向いた。



「出来の悪い妹だけどよろしく頼むよ。せいぜい強くしてやってよ。
あと、君ももっと修行しておいてよね」


「っお前!」


『(へぇ、あの女の子、神威の妹なんだ…神楽ちゃんか。)』


「好物のオカズはとっておいて最後に食べるタイプなんだ。
…つまり気に入ったんだよ、君が。」



ニッコリとまた笑みを浮かべる。



「ちゃんとケガ治しておいてね。まァ色々あると思うけど、死んじゃダメだよ。

俺に、殺されるまで」



サクラ、行くよ。と言われたがそれを無視して私はサムライさんに近寄る。



「サクラ?」





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