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【銀魂】ヨルのウサギ

第3章 吉原炎上篇





襖から完全に見えなくなった阿伏兎をよそに、私はゴロンと横になった。



「あり?サクラ何してるの?」


『寝るの』


「これからどうしようか」


『阿伏兎帰ってくるまで待つ選択肢「ない」ですよねー』


「暇だねサクラ。何かないかい?」


『お昼寝タイムにしましょう。神威も旦那と闘って疲れたでしょ。』


「俺はまだまだ動けるよ」


『へー…ほう…若いねぇ…ふぁあァァ…』



ゴロンと寝返りをうって神威に背を向ける。



「そうだサクラ、あの子供を探そうよ」


『はぁ?晴太は百華に捕まってるんじゃないのー?』


「まだ分からないじゃないか」


『じゃあ一人で探しに行っておくれやすゥ〜。私はここで寝てるから、見つけたらここに戻ってきて。』


「え?なに?3○でもするの?」


『すいませーっん。伏字の言葉はご遠慮〜。
阿伏兎帰ってきたら春雨に帰宅でよくね?帰るまでが遠足だし。』


「じゃあナニする?」


『ちゃんと話聞いてた?それでギリギリだって分かってよ。』



またゴロンと寝返りをうって、今度は神威の方に向く。



「目、閉じそうじゃないか」


『あったりまえでしょ?今日はいつもより早く起きてんだから…いや、起こされたんだから。』


「うーん。じゃ、日輪に会いに行こう。この騒ぎなら行けるよ」


『…日輪?ふぅん。』


「(あ、くいついた。)」


『よし!行くぞ〜!!』


シュタッと立ち上がった私に神威はニコニコと笑顔が倍増した。…と思う。









『ね、あそこにいるの晴太じゃないの?』


「んー?」



百華三人に追いかけられる晴太。

必死で逃げ回る晴太、けど大人と子供だからあと少しで手が触れる時…


ドパァ!



『あ〜血だらけじゃん。ちゃんと拭いてよ?』



勢いよくこっちに顔を向けた晴太の目は瞳孔がひらいてた。

血だらけになった百華の三人は床に倒れる。


「こんな所で何をしてるの」


ケラケラと神威はいつも通りに笑う。


『あ、日輪探してるんじゃない?』



ガチガチと震え出した晴太に私達は心配する。風邪ひいたのかな、と神威と顔を見合わす。



「そんなに会いたいなら会わせてあげよっか?」


『そうだよ!一緒に行こう、日輪に会いに!』






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