たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
足音が部屋の前で止まる。
(弟達かな、、いや他の刀剣殿達か?)
しかし実際は違った。襖を開け入ってきたのは例の主だった。
「主!?」
「おい燭台切、鶴丸は、、」
「命に別状はありま、、、」
「そんな事じゃない」
全員の頭にクエスチョンマークが浮かぶ。他に何があるのだろうか。
全員が気づいていないことを理解した主は苛立ちながら溜め息をつく。
「鶴丸に傷か残るかどうかだよ。ほら手首を切ったんだろ、それが手入れして消えるかどうかを聞いてるんだよ」