たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第7章 大いなる約束の大地チンギスハーン
ティンパニーとは後半分に切ったような形の釜(ケトル)に皮を張った五個一セットの大型打楽器である。
先ほどは簡単と言ったが、実はこの楽器も他の楽器と遜色ない位難しい楽器なのだ。
音の強弱やロール等の技術、空には周りに合わせる能力が必要不可欠な楽器であるからだ。
しかし、音を出す、と言うことに関してはぶっちゃけサルでもできる。
「じゃぁ、このマレット…」
「うん?」
「…この棒三分の一を持ってください。」
「ほぅ…こうか?」
「そうですね、それじゃぁこの面の中心を叩たいて下さい」
「どうぞ」というと、平安生まれの天下五剣は幼い童のような顔をしながら恐る恐るマレットの先端を川に当てる当のような顔をしながら恐る恐るマレットの先端を川に当てる。
すると部屋に低い鐘のような音が響く。
「これはおもしろい! もっと叩いて良いか?」
「どうぞどうぞご自由に」
それじゃあ言葉に甘えて…と袖をくくりあげながら面の中心にマレットを振り下ろす。
バチーン!!
…マジですか…