たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
『最初はまだ』という言葉は、今は更に酷いと言うことを表すのだろう。例えば手入れをなかなか行わなかったり、暴力をふるったりするのだろうか、その他にも危害を加えられるのだろうか?
思い切ってその事を質問しようとしたその時、勢いよく襖が開き誰かが部屋へと転がり込む。
「大変だ歌仙!鶴丸が」
転がり込んできた人物、燭台切光忠は何度も同じ言葉を歌仙へ必死に訴える。今までの彼からは想像も出来ない程の慌てぶりだった。
「落ち着いて光忠。一体何が起こったんだい?」
宥める様に声をかける歌仙に少し正気を取り戻した光忠は衝撃の事実を口にした。
「鶴丸が、、、自害した」