たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
旧知の仲である鶴丸は天下五剣に数えられる三日月宗近と同じくらい希少価値の高い刀だ。レア刀剣を集めるのに執着しているような者が手に入れれば固執するのは目に見えていたことだ。
「鶴丸は大丈夫なのですか?」
ずっと聞いてばかりだったので質問したことに歌仙の目が少し開いた。
「僕たちみたいに殴られたりはしてないけど、鶴丸殿は物凄く責任を感じらてあるようだね」
鶴丸は何も悪くない。もし自分が鶴丸の近くにいたのたらそう言っただろう。しかし例の本人は今日は部屋に籠っているようで姿は見かけなかった。
(意外と優しい心をしているあの人なら気を病むであろうな)