たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
この本丸に今の主が来るまでの流れは大体分かった。一体先代の主には何があったのだろうか。自分で勝手に蒸発したのか、何か理由があって戻らないのか、それとも亡くなったのだろうか。皆目見当がつかなかった。
「今の主だって最初の頃はまだ良かったんだ。だけど段々化けの皮が剥がれていったんだよ、、、今の主はレア刀剣を強く求めているんだ。ダブっているものでは顕現されずに折られた者だっていたよ」
「そんな酷いことがここであったのですか!?」
我々は確かに神の中では末席に座する者たちだが、その様な暴挙など許される訳がない。
「でも、まだレア刀剣集めに集中していた頃はレアが顕現しなかったら小言を言われるくらいだったんだ。でも鶴丸殿がこの本丸に来てから、主は暴走し始めたんだ」