• テキストサイズ

たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第4章 休符 


「なぜ、このような惨状であるのかを教えて頂きたい。」

ズバリ、単刀直入に質問する。このような状態に回りくどい質問など無意味に思えたからだ。

「じゃあまず一番最初に知っておいてもらいたいことがある。、、ここは元々違う主の本丸だったんだ。そして初期刀が僕だった」

この事実だけでも驚いたが、歌仙の話は続いた。

「先代の主はとても優しくて、心が澄んでおられる御方だった。だけど急に、急に行方が分からなくなったんだ。」

「それは、一体?」

すると今まで淡々と話していた歌仙が大きく肩で息をした。先代のことを話すのは辛いらしい。

「ある夏の日、現世に戻ると言ってそれっきりさ。生きているか死んでいるのかもさえも全く分からないのさ」

「それで、、、あの方が配属されたのですね」

その問いに、歌仙は静かに首を縦に振った。
/ 264ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp