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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第4章 休符 


あまりにも酷い状態の弟の姿に思わず声を荒げながら問う。すると今までずっと前を見つめていた動き歌仙がゆっくりとした動きで振り替えった。

「言っただろう、ここは地獄だって」

振り返り、改めて歌声仙の全身が目に入り、その姿にも息を飲んだ。

「か、歌仙殿、その傷!?」

なんと 歌仙の体には、ほぼ血に染まった包帯が幾重にも巻かれていた。重傷なのは傷を見なくても分かった。

「はっ、、、僕なら大丈夫、さぁ部屋へ急ごうか」

「こんな傷、彼らが受けた苦痛に比べたらいい方だ」

最後に消え入るような声で歌仙が呟いたのを一期は聞き逃さなかった。
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