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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第4章 休符 


「あの、歌仙殿 なぜそのように悲しそうな顔をされるのですか?」

しかし歌仙は返答をせずに扉を開ける。聞こえなかったのか?と思いもう一度質問しようとした時、歌仙がサッと振り返った。

「話せば長くなるから歩きながら話すよ。、、、最初に言うけどここは地獄の様な所なんだ」

『地獄』 という予期せぬ言葉に動揺したが多分、歌仙は私をからかっているのだろう。そんな安易な考えは鍛刀部屋を出た瞬間、すぐ消え去った。

「、、一兄助けて、、痛いよ」

「、、、五虎退!?」

鍛刀部屋の脇にある部屋から、弟刀である五虎退がフラフラと出てきた。私の霊力を感じ、来たのだろう。

だがその体は所々傷だらけで、黄金の瞳は生気を失いかけていた。

「歌仙殿、一体これはどういうことですか!!」
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