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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第3章 刀剣男士達の酔奏楽


初めて骨喰を抱いたのはまだここが世に言うブラック本丸と呼ばれていた頃だ。あの頃ここは、地獄のような所だった。
先代の主は刀剣男士達に夜伽に暴力などやりたい放題の人間だった、夜伽は太刀などが短刀達の替わりに赴いていたので俺は先代の毒牙に襲われたことは無かった。

そんなある日、遠征から帰り自室に戻ると、骨喰が一糸纏わぬ姿で倒れていた。彼の衣服や体には複数の痣や白濁の塊がこびりついていた、何が起こったのかは言わなくても分かった。

「っ、骨喰!!」

すぐに骨喰に駆け寄る、入り口からは見えなかったが縄できつく縛られた痛々しい跡もあった。

「骨喰! 骨喰大丈夫か!?」

揺さぶり声をかけると、骨喰が急に目を見開き、俺の肩を強く掴んだ。何かを伝えようと力の入らぬ体で、言葉を紡いだ。
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