たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第3章 刀剣男士達の酔奏楽
(まだ誰か、起きているのか?)
光の洩れる隙間から中を覗く、そこには二つの人影があった。
透き通るような銀色の髪は多分骨喰で、もう一人の黒髪は兄弟刀の鯰尾だろう。
兄弟である二人が同室なのは今剣達から聞いていたが今、室内では上半身裸の鯰尾が同じく肌を外気に晒している骨喰を押し倒している状態だ、明らかに変だ、すると
「今日もするのか兄弟?」
「あぁ、もう俺がまんできないよ」
その言葉と共に二人の唇が重なった、と同時に確信した
(二人はデキてるんだな)
別に嫌悪感など抱かない、愛の形は個人の自由だ。それに彼らが造られた時は衆道が普通だったはすだ。
これ以上関われば危ない、と本能が警鐘を鳴らしたため、足音を立てないようにその場を去った