たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第3章 刀剣男士達の酔奏楽
全員に気まずい雰囲気が漂う部屋に声が響いた
「どうやら大変なことになってるみたいだね」
一気に全員の視線が誰もいない筈の下座に移った
「やぁ、初めまして刀剣諸君」
そこには平安貴族の様に烏帽子を被っている青年がニコリと微笑んでいた
「てめぇ、何者だぁ!?」
「おぉい曲者だ、出会え出会え」
「こらこら、待て待て皆」
あまりにも部屋内が混乱して抜刀している者までいたので一旦静める、っていうか誰だ出会えとか叫んだ奴は
全員が正座し直したと同時に下座の平安貴族風の青年になるべく感情を抑えながら声をかけた
「久しぶりだな、どうやって生き返ったんだ照誠いや、、、バイオリンに宿りし付喪神様?」