たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第3章 刀剣男士達の酔奏楽
「薬研、大丈夫ですか!?」
鶴丸の叫び声を聞いて最初に駆けつけたのは兄である一期一振だった
「あぁ大丈夫だ一兄、これぐらいどってことない」
そう言ってニカッと健康的な歯を出して笑うが、一期一会は顔面蒼白であった
薬研の体を隅々まで探し、怪我など無いと分かると「良かった」と言って一期一振は薬研を強く抱擁した
「良かった、本当に良かった薬研、、」
「、、、一兄けっこうキツいぜ、そろそろ離してくれよ」
顔を真っ赤にしながら言う薬研に気づき一期一振は恥ずかしげに手を離した
「おい、短刀達の姿が見えねえぞ一期、まだ寝てるのか!?」
気まずい空気を破って一期に聞く、すると
「まさか、短刀太刀は私達よりも早く起きて練習をして、、、、」
最悪の事態だ、短刀達は全員一期一振と同じ部屋で生活している、勿論薬研も、もしこの現象が短刀達全員に広がっていたらどうなるか検討もつかなかった