たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第7章 大いなる約束の大地チンギスハーン
「さぽさにさん。きょうはかおいろがわるいですね。」
「うん、それより勝手に略さないでくれる。」
もっといい名前あっただろ。と心の中で軽く毒を吐くが、今剣は気づいた様子もなく
「はやく、あさげにいきましょう!」
と 無邪気に言った。
………
「なぁ今剣ちょっと聞いてもいい?」
「なんですか?」
「俺昨日は酔っぱらってたかな?」
「え! きのうですか…ええっと…」
先ほどまで快活に語っていた今剣が急に言葉を濁した。何かやらかしたのだろうか。
「ごめんなさい。全然気づかなかったです。」
今剣は応えつつ、自らの首筋をサッと手で隠した。が、鞍馬には、はっきりと紅い跡が付いているのが見えた。
そうか、お前らがヤラカシてたんだな。