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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第7章 大いなる約束の大地チンギスハーン


「主、大丈夫かい? 立てるかい?」

まだ多少、痺れのようなものが残っているが髭切の補助で何とか立ち上がれた。

「あんたマジで何者なんだよ!!」

何も応えないと知っていても聞かずにはいられなかった。

寺町は何度も異能力者や人外などと対峙したことはあったがこのような事は初めてだった。

強い、そう確信した時。鞍馬が初めて口を開いた。

「寺町さん。確かに貴方が言っていることは正しい。だけど私に関わらないでほしいな」

一つ一つの言葉に重みのある声が鞍馬の口から発せられる。だがその声に人間性は欠片も無かった。

こいつ、殺る気だ。思うが先に寺町が声を上げる。

「発砲を許可する。撃て!!」

しかし、誰一人として撃つ者はいなかった。皆、見えない力の様なものに押し潰され、動けなくなっていた。
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