たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第7章 大いなる約束の大地チンギスハーン
「どうも、呼び出してすいませんでした」
自分を見つけて近付いて来る対象者に軽く礼をし、声をかける。
「さぁ、外は暑かったでしょ。座ってくださいよ」
そう言うと対象者は何の疑いもなく、寺町の隣の席に座った。
「最初はいかがされますか?」
「あ…じゃあオススメで」
「かしこまりました」
注文を聞いてバーテンダーが奥に消えた所で対象者に話を始める。
「あの、今日はちょっと聞きたいことがありましてね」
「なんですか?」
前回会った時と全く変わらぬ応対をする対象者に寺町は本題を告げる。
「我々警察は…鞍馬丞さん。あなたを遡だと判断しています」