たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第7章 大いなる約束の大地チンギスハーン
「どうするの主?」
向日葵園での帰り道髭切が俺に聞いた。
「どうするもこうするもねぇよ。とにかく信頼できて、使える奴を用意するしかないな。」
「そう、公安の警視正も大変だね」
髭切の吐いた言葉が胸を貫く。そう俺は松江署の平刑事…というのは仮の姿で本当の顔は本庁の公安部の警視正である。松江署へは捜査(と少し里帰り)のために潜入している。
「髭切。その事は言わねぇ約束だろ。」
「えぇ、そうだっけなぁ」
一応ドスの効いた声で凄んでみたものの千歳を越える刀には意味がなかった。
「まぁ、主頑張ってよ。僕は家で生たまごBANG見てるから」『生たまごNANG…山陰のローカル情報番組で結構長寿番組』
「何言ってやがる。てめえも来るんだよ!!」
「ええヤダー」
減らず口の刀の頬をつねりながら寺町は今日の夜のため、市街地へと車を発進させる。