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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動


向日葵園に着くと施設長である石見さん(小柄だけど優しさの塊のような人)が出迎えてくれた。

「やぁ、石見さん久しぶりだね。最後に来たのはいつだったかな?」

「もう三年も前ですよ。お互い年を取りましたね」

ここ、向日葵園には二十年ほど前から城護先生率いる楽団が演奏会に来ていたようだ。

簡単に石見さんへ挨拶を済ませると、城護先生はバスから降りた刀達に指示を出す。

「おい!今から園に入るぞ。控え室に入ったら楽器を組み立てて各自音だしを始めろ。」

「「「はい!」」」

「時間になったら係の人が教えてくれるから、それに付いていく。それから衣装を脱いでいる者は早めに着ておくこと…以上。それじゃあ行くぞ。」

「「「はい」」」

こうして、刀達の演奏会は密かに始まろうとしていた。
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