たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動
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「ーーー君、いや遡。次の出張が決まったかい?」
声をかけられ振り替えると、そこには同輩の「炎」(かぎひろ)が立っていた。
「はい、決めましたよ。今回は新撰組の沖田の歴史にしました」
そう言うと、先程手配した手のひらサイズの白い塊を見せた。
「これは?」
「こいつは、結核の速効治療薬です。注射タイプでこいつを刺せば、十分後には結核は綺麗に治ります」
ほぉ、そいつは凄いな。感心したように炎が呟き、そしてそれをじっくりと観察した。
これを成功させれば、我々の目標に更に近づく。その為に今度こそ成功させねば。」