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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動


「まぁ少しコントラバスをかじっていた程度ですよ」

少し謙遜した言い方をすると、内中原は掠れ気味な声で笑う。たまに何を考えているのか分からない人だが、刑事としては優秀な人だ。

「話が逸れてしまったようですが、本題に入ります。よろしいですか?」

これ以上、二人に会話を長引かせられると困るので寺町は強引に話を本題へと修正した。

「まず、最初に鞍馬さん。事件当日あなたは外出されていたそうですが、どこで何をされていたんですか?」

「…それって、僕は疑われてるんですか?」

「いえいえ、一応全員に聞く予定ですので」

瞬間的にピリリとした空気が張りつめたが、物腰の低い言い方で内中原が鞍馬を宥める。
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