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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動



「遡」という歴史修正主義者との遭遇から翌日には、向日葵園での演奏会の練習が始まった。

と、簡単には言ったものの、そこにたどり着くまでに、いくつか壁があった。まず

「楽器の練習なんかせずに、鍛練に励むべきだ。」と主張する兼定を説得すること(説得に二時間は使った) それに本番用の衣装の採寸(一人一人を自分一人でやらされた) これらのことが終わってようやく練習再開ができた。

「そこ指が違うよ。小指が一個上ね」

「こ、こうか?」

そして現在はクラリネットパートの指導に来ている。何度か中学校に指導に行ったことはあるが、ここまでゴツい人達に囲まれて指導したのは初めてだった。

それでも、さすが付喪神だからであろうか、初めて半年くらいなのに、かなり上手い。高校生と比べても遜色ない音を奏でる者もいた。
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