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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動


栞の挟んであったページ、そこには市村について書かれていた。その項目の最後に目が行く。

「西南戦争で戦死の説もあるが、消息は不明である」

この瞬間、変態が何を言おうとしたのか分かった。消息不明の人物の歴史を変えたところで何も変わりはしない。ということだろう。

「これは、失敗しました…」

そういう事は前もって教えろよ。と言おうと思ったが、変態は自分の予想を越える返答をするだろう。それはそれで面倒だ。

「まぁ、いいよ。猿も木から落ちるって言うしね。それじゃあ」

またもや嫌味を含んだ言葉を発すると。サッと近づいて耳元でこう呟いた。

「君が戦った刀達がいる本丸に行ってみてくれ」

ああ、また面倒なことが起きそうだ。
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