たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動
モニターに向けて紙をつきつける。
「先程、国から正式に認可が降りました。それに半年後本部での演奏会も依頼されました」
「なので楽団は必要です」城護先生がハッキリと言い切る。なぜこのタイミングで発表したのかは分からないが楽団必要無い、の発言にイラっとしたのだろう。
反論に国矢は醜い顔を歪め少々驚いたようだったが、すぐに「そうですか」と素っ気なく返す。
「まぁ、国からの依頼ならしょうがないや。本業に支障が出ないようにしてよ。」
最後にまた嫌味ったらしく言うと一方的に通信はブツリと切れた。
通信が切れると城護先生は一度大きく息を吐くと、「疲れたぁぁ」と伸びをした。