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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動


凶弾を受け、倒れる土方を凝視する。その時、変態上司のある言葉が頭をよぎった。

「歴史を修正するときの関連人物を助けた場合、正しい歴史との誤差三時間以内に死亡したら、歴史は修正されたことにならないからね」

まだ土方の戦死予定時刻から一時間もたっていない。…これじゃあ歴史が変わらないじゃないか!

慌てて駆け寄ると、○ローバル○ークの特価品であったバッグから医療品を出す。

しかし中に入っているのは絆創膏やシップくらいでこんな重度の傷に対処できる物は一つも無かった。

仕方なく手で圧迫止血をしながら懸命に呼び掛ける。

「土方さん。聞こえますか?土方さん?」

せっかく市村が身代わりになってくれたのにこれでは意味が無い。次第にかける言葉に熱が入ってくる。

「おい、あんたこんな所で死んでいいのかよ。市村が命懸けてあんたを救ったのに、本当にここで死んじまうのかよ!!」

しかし、いくら話かけても土方は反応しない
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