たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動
あまり説明したくなかったが、あまりにも煩いため肩に担いだままこれからの事を全て説明した。
「おい、てめぇ…俺はエゲレスなんて行かねぇぞ」
「ロシアです。ロシア それにあなたの意見は必要無いのでお静かに」
「ふざけんな!!」
頭に向かって飛んでくる刃を察知して、寸前のところで避ける。しかしその影響で土方を放してしまった。
「ちょ、、落ち着いてくださ…」
「うるせえ! 俺はどこにも行かねぇし逃げねぇぞ」
鬼のような形相で土方はこちらを睨み付け、体から大量の殺気を出す。
そう言って切りかかろうとしたその瞬間、急に殺気が消えると思うと、鬼のような形相が一変し、不安気な顔に代わった。
「おい、、てめぇを切り捨てる前に聞こう。市村は脱出させたのか?」
「いいえ、彼はあなたの身代わりになって、ついさっき亡くなれましたよ」
刀が、地面に落ちる。