たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動
「和泉守」
先程から大砲の音や叫び声が微かだか聞こえる。戦場まであと少しだ。
全力で走りながら後ろを見る。そこには所々赤が付いている薬研と国広が同じように走っている。
あの時確かに俺は遡に撃たれた。だが生きていた。ただ撃たれた所には血糊と細長い針が刺さっていた、多分麻酔針であろう。
「あのやろぉ、、ふざけやがって!」
俺達を撃ち殺すことあいつにとっては簡単だった筈、なのにわざわざ麻酔針を使うなんてふざけてるに違いない
怒りを糧に突き進むと合戦場に着いた。それと同時に一人の人物が目に留まった。
「土方、、さん!?」
そこにいたのは、遡に連れ去られた筈の元主、土方歳三であった。
これでは歴史は変わらない。遡は一体何をしたいんだ。