たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動
「、、、おい国広。さっき音がしなかったか?」
「うん、、僕も聞こえたよ」
遡が土方を撃ったその瞬間、和泉守を主とする出陣部隊は二人のすぐ側にいた。
聞こえたのは何かが空気を掠める音、それに床に物が落ちたような音。それが近くの廃屋から聞こえてきたのだ。
「どうする、兼さん?」
相棒の堀川国広が俺、和泉守兼定に意見を求める。
(そうだなぁ、、歴史修正主義者は全員倒した筈だが残党が残ってるかもしれねぇな)
「よし、お前ら全員あの廃墟の扉を囲め、合図で突入するぞ」