たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動
プランB それは歴史修正対象者(この場合は土方歳三)が自分の死の運命を受け入れ、歴史修正が不可能になりそうな時の為のプランだ
そうと決まったら遡の行動は速かった。グロック18を収納した反対側のホルスターからグロック18とほぼ同じ形の銃を取り出す。
「てめぇ、、、何するつもりだ?」
異変に気がついたのか土方はキッと自分を睨んでくる。おぉ怖い。
なるべく表情に出さない様に無表情のままで銃口を土方の額に当てる。
「気が変わりました。最後に何か言い残すことはありますか?」
唐突過ぎる展開に土方は少し驚いているようだったが、自分の最後にを悟り、強く目を瞑り
「俺の小姓に市村ってやつがいるんだがそいつを函館から脱出させてやってくれねぇか」
最後に土方は「頼む」と強く願った。実際市村とか言う奴は知らないが話が長くなるのでそこら辺はスッ飛ばす。
そしてそのまま、深呼吸をしてから引き金を引いた。土方は額を紅く染め、床に突っ伏した。