たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動
「ですが土方歳三さん!安心してください。死にませんよ」
「、、、はぁ!?」
渾身のギャグだったのだが鬼の副長はクスリともしなかった。更に悪くなる場の空気。
「だから、あなたの死の運命を変えるために僕が来たんです。さぁ何でも聞いてください。敵の陣地でも、意表を突く方法でも。何なら一緒に持ってきたダイナマイトでも、、」
「うるせぇ!!てめぇ俺達の戦いに手ぇ出すんじゃねぇよ!」
急な怒声に思わず体がビクっとなる。心臓止まるかと思ったよ。
「これは、俺達と新政府の戦いだ。てめぇ見てぇな変な奴に邪魔されたかぁねぇんだよ!」
この答えを聞き、土方歳三が自ら運命を変化させようとはしないと遡は確定した。こうなったらプランBに移るしかない。