たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動
この質問が来ることは前々から予想できたが、実際来ると返答に困る。
「そうですねぇ、、、勝つか負けるかと聞かれればあなた方は負けます。そして土方さんあなたは、、」
そこまで言うと膝を屈め、耳元で「次の戦いで死にます」と呟く。
「そうか、、俺は死ぬのか、、」
しかし、死の宣告を受けたにも関わらず土方は取り乱しもせず、じっと壁を睨み付けていた。これが噂の武士道というものなのだろうか。
数分間だけ沈黙が部屋を支配する。その間、土方歳三は何かを考えているように見えた。