たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動
「城護先生、その本番はいつ頃あるんですか?」
痛む頭を押さえて聞いた。
「そうだなぁ、、、5日にあるから、、あと一ヶ月あるかないかくらいだなぁ」
瞬時に後ろにあるカレンダーを見る。今日の日付は十三日。確かに一ヶ月もなかった。
気まずい空気が流れた。それを取り去るように城護先生がわざとらしい咳をする。
「まぁとりあえず曲を聞いてみよう。まずは、、口笛吹いて働こうからかな」
そう言うと城護先生はポケットからスマホを取り出すと簡単な操作をする。すると広間の後ろにあるレトロな外観のプレーヤからモーター音が部屋に響いた。